皆さんこんにちは。
福進設備の更新担当の中西です。
目次
空調工事の流れとプロの技術
~快適な空間を作るためのプロの作業を覗いてみよう!~
今回は、「実際に空調工事ってどうやって行われるの?」という疑問にお答えします。エアコンや換気設備の設置工事は、見た目以上に多くの技術と手間が詰まった作業です。
「ただ取り付けるだけでしょ?」と思われがちですが、実際にはお客様の暮らしや建物の構造に合わせて、最適な環境を作るための高度なプロセスが展開されています。
それでは、現地調査から完了まで、プロのこだわりが詰まった空調工事の一連の流れを見ていきましょう!
1. 現地調査とプランニング
工事の最初に行うのが、**現地調査(現調)**です。これは単なる下見ではなく、快適な空間をつくるための「設計図」を描く大事なステップ。
主な調査内容
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建物の構造や壁・天井の材質
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室内外の設置スペースや配管ルート
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電源の位置や容量の確認
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既存設備の状態チェック(交換・再利用の判断)
ここでのチェックミスは、後々のトラブルの元になるため、プロの目で細かく確認していきます。
プランニング内容
調査結果をもとに、お客様のご要望を反映させながら最適な機種や設置方法を提案します。
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お部屋の広さや使用目的に合った空調機の選定(例:リビング・寝室・オフィスなど)
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美観や動線を考慮した配置計画
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予算に応じた機種選びと省エネ性能の提案
この段階で、お客様とじっくり打ち合わせを行うことで、満足度の高い工事につながります。
2. 設備の取り付け
プランが決まれば、いよいよ工事開始。
取り付け工事は、ただ機械を設置するだけでなく、「安全性」「美観」「性能」がすべて揃ってはじめて“良い施工”になります。
機器の設置ポイント
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壁や天井の強度を確認し、安全な固定方法で取り付け
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ドレンホース(排水)の傾斜やルートを正しく設定
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室外機の振動や騒音にも配慮した設置位置の工夫
特に配管工事は、目に見えない部分だからこそ技術の差が出るポイント。断熱材の巻き方や曲げ角度一つで、冷暖房効率や機器の寿命に大きく影響します。
美しい仕上がりにも配慮
最近では、露出配管を目立たせないようにモールでカバーしたり、外観との調和を考慮した配色を提案するケースも増えています。「見た目」にこだわるのも、プロの仕事の一部です。
3. 試運転と最終調整
取り付けが完了したら、すぐに使えるわけではありません。試運転と微調整という重要な工程があります。
試運転で行うチェック項目
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冷房・暖房の効き具合の確認
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風量や風向きの調整
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運転音に異常がないかチェック
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室内機・室外機ともに異常がないか確認
もし動作に不安定な箇所があれば、その場で微調整を行い、最適な状態に仕上げます。
お客様への使用説明
最後に、機器の使い方・お手入れ方法などを丁寧にご説明します。
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フィルター掃除の方法や頻度
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リモコン操作や設定のコツ
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節電に役立つ運転モードの活用法
ここまでしっかりご案内することで、初めて使う方も安心して快適な空間を楽しめるようになります。
まとめ
空調工事は「ただ取り付けるだけ」の作業ではなく、
快適・安全・美観・省エネをバランスよく叶えるための、プロの技術が詰まった工程です。
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現地調査から設置、試運転まで、すべての作業に意味がある
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お客様の暮らしに寄り添った提案と施工が求められる
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見えないところこそ丁寧に、それがプロの信頼につながる